アレッサンドロ・ミケーレはThe Ritualキャンペーンに登場するモデルたちに敢えて台本を与えないことで、結果にとらわれることのない魅惑的なネオレアリズモの実験を行いました。
2020年秋冬コレクション「The Ritual」のストーリーは、ファッションショーから新たな広告キャンペーンへと引き継がれ、自宅でグッチのアイテムを身にまとったモデルたちが登場するという、これまでとは異なる視点で語られます。アレッサンドロ・ミケーレが企画し、クリストファー・シモンズがアートディレクションを担当したこのキャンペーンでは、アレッサンドロ・ミケーレは「コントロールされないことで、予測不能で不完全な、素晴らしい美しさが現れる」という考えのもと、クリエイティブ・ディレクターとしての役割を放棄したのだと語ります。本キャンペーンでは、モデルたち自身が日常生活の中で撮影した映像を2020年秋冬コレクションのイメージとして採用しました。「モデルたちには、フォトグラファーあるいはストーリーテラー、プロデューサー、舞台美術家になったつもりで、自らのイメージを作り上げてもらいました。自分自身の中にあるアイデアを表現して欲しいと頼んだのです。自分自身の詩を紡ぎ出し、即興で人生を演じてみて欲しい、と」 アレッサンドロ・ミケーレがこの新しいキャンペーンで表現しようとしたのは、あたりまえの日々の中で輝きを放つ美でした。
音楽: ‘Alright’ by Supergrass. ライター: Gareth Coombes, Daniel Goffey, Michael Quinn © 1995 EMI Music Publishing Italia Srl on behalf of EMI Music Publishing LTD (P) 1995 The Echo Label Limited, a BMG Company (copyright) Courtesy of BMG Rights Management (Italy) srl
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