世界各地のグッチ アートウォールを一斉に飾るのは、アーティスト/パフォーマーのマリーナ・アブラモヴィッチの顔が映し出されたポスター。マウリツィオ・カテランがキュレーションを務めるグッチの新しい展覧会のプロモーションのために、「The Artist is Present」と名付けられた彼女のパフォーマンスの広告が再現されました。
同じく「The Artist is Present」と名付けられたグッチの展覧会は、コピーが氾濫している今の時代を探り、現代のカルチャーシーンにおいてさまざまな形で見られるアプロプリエーション(盗用芸術)にフォーカスします。
マリーナ・アブラモビッチ自身は今回のグッチによる展覧会に関与していませんが、彼女の作品はキュレーターのマウリツィオ・カテランにとってインスピレーションの源となりました。彼女のビジュアルとタイトルは、まったく新しい文脈で再解釈されるとともに、今再び、見られることを前提とした物理的制約から解放する展覧会として、メディアと文化的議論の一部となるのです。
このポスターは、ニューヨークはソーホー地区のラファイエット ストリート、ミラノではラルゴ・ラ・フォッパ(コルソ・ガリバルディ地区)、ロンドンはイーストエンドの有名なブリック・レーンの近く、そして香港はランカイフォンのダギラー ストリートのグッチ アートウォールに掲示されます。
さらに上海では、静安区の丰盛里(Fengsheng Li)のアートウォールをマウリツィオ・カテランが監修。ロサンゼルスを見渡す有名なハリウッドサインを再現したラスベガスの写真スポットが描かれています。
「The Artist is Present」展は、上海の余徳耀美術館(Yuz Museum)にて、2018年10月11日から12月16日まで開催されます。
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